北海道夕張市末広二丁目
石勝線 夕張駅
夕張駅 - Wikipedia最後にご紹介する夕張支線の
駅は、終着
駅である夕張
駅です。
夕張支線の中でも最も歴史が古く、1892年に
北海道炭礦
鉄道の一般駅として開業し、120年超の歴史を誇ります。
南清水沢駅と共に、駅外委託ではあるものも廃止となる最後の日まで簡易委託を行っていた駅でした。
嘗て炭鉱で栄え、機関庫などもあったターミナル駅の面影は全くなく(移転したのもありますが)、晩年は、小さな可愛らしい駅舎と一面一線の棒線ホームがあるのみとなっていました。
何度か訪問しましたが、そのうちの二回分の写真をご紹介します。続きを読む から本記事です。
【2017年11月23日訪問】
まずは
鉄道マニアが増える前の2017年の訪問から。湿った雪の降り始めた11月です。
夕鉄バスにて
駅前に到着しました。
駅前を走るのは道道38号夕張岩見沢線です。
駅舎のすぐ横にはゆうばり屋台村があります。

小さな
駅舎とは対照的に、背後にそびえ立つ建物はホテルマウントレースイです。
新千歳空港から最も近いスキー場に併設されています。
ホテルのフロントで簡易委託を行っていました。
駅舎全景です。
トンガリ屋根の時計塔が印象的な小さな
駅舎には、カフェと観光案内所が併設されています。
むしろそのオマケに小さな待合所が設けられているようなものです。

駅入口には平仮名で『ゆうばり駅』と表記。

駅舎内部は地元客らしき方が数人いて撮影できませんでした。別日で撮ったので後ほど紹介します。
時刻表と運賃表はこちら。他の駅と同様、ごく少ない本数です。

ホームへと上がってきました。
新夕張方面です。奥に見える踏切は手動で鳴動させます。

反対を見ると夕張支線の終端部にある車止めが。

ホーム全景です。
一面一線の簡素な駅ながら、ホームは割と長めです。

駅名表と一枚。

3両編成のワンマン乗車口もちゃんと設置されています。無論、定期運用では使用することはありませんでした。

かなり錆びてしまったラッセルに対する表示。

撮影中雪が強くなってきました。

こちらが縦型駅名標。

屋台村の裏には125周年夕張支線の文字が。
ここまで長く続いた路線が無くなるのは地元の方にとって本当に寂しいことだったに違いありません。

ホームから少しずれて、駅舎へと続く連絡通路があります。

段々と日が暮れてきました。

もう一度ホームに戻り、また違った表情を見せる駅を撮影。

マウントレースイの橙色の電灯が間接照明のように駅を照らします。
千歳行列車が入線してきました。
キハ40
北海道色単行です。

ようやく列車の停まった駅を撮影。

この時間に乗るのはほとんどがマニアです。

撮影している間にも列ができていました。

夕張⇔千歳のサボ。
フォントが独特なタイプです。

この時はこの訪問が最後になるかもしれないという気持ちで列車に乗り込みました。
この後何度か訪問することになるのですが…笑
【2019年2月19日訪問】
2017年の訪問の他、新夕張~夕張の臨時団体列車にも乗車しましたが、その記事はまたの機会に…
次は最後の訪問となった、2019年2月の写真をご紹介します。
スタートは南千歳駅から。電光掲示板を収めておきました。

ローマ字表記も撮影。

この日は、2017年の訪問とは違い、実は一番の目的はマウントレースイスキー場でスキーをすることでした。
その為夕張まで速やかに乗り通しました。
前回は
北海道色でしたが、今回は道央花の恵み号に乗車できました。

ホテルマウントレースイと一枚。

先程紹介したサボとは違い、ベーシックなタイプのフォントのサボです。

ラッピング列車が運行しだしてさほど経っていないからか、車体の艶が良い気がします。
千歳行普通列車を見送りました。
私は駅への三脚持込は絶対にしない主義なので、ちょうどいい位置にあった柵の上にカメラを置き撮影。
廃止が近くなっていましたので、カメラマンはやはり多いですね。

駅を出て消えゆく花の恵み号。

やはり2月はすごい積雪です。車止めはどこかに行ってしまいました笑

前回訪問時は無かったと思うのですが、ホーム上にも時刻表が設置されていました。

前回撮影が叶わなかった駅舎内部を収めることができました。
床に描かれた線路が可愛らしいですね。

時刻表部分には、定期券・回数券の払戻の案内や、増結の案内が。

場面は変わり、ひとしきりスキーを楽しんだ後、ホテルマウントレースイに宿泊した際に館内から駅を撮影しました。
昼間と違ってマニアさえ誰もいなくなった駅の雰囲気は一味違います。

廃止後のホームはどうなっていくのでしょうか…

せっかくホテルに泊まったので、普段なら訪問が難しい最終列車を撮影しに再び駅へ出てきました。
北海道色、花の恵み号に続き、なんと運よく日高色に会うことができました!これで定期で夕張支線に入る40はコンプリートです。

線路脇に高く積もった雪で車両の下半分が隠れています。

線路終端部側から撮影。

完全に日が落ち切った夜も、また違った表情になります。

最終列車は追分行。
夕張⇔追分のサボも収めることが出来ました。

もはや様々なところで見かける日高線を走らない日高色。

間もなく最終列車が発車です。
発車シーンは動画で。
最後の出発反応標識が消灯するところに哀愁を感じます。

静まり還った駅前。
しっかりとその目にも収め、ホテルへと戻ります。

翌朝、自身の最後の夕張支線乗車となる千歳行は
北海道色。原点回帰した気分です。

最後は静かに夕張駅を見届け、二度と戻ってくることのできない列車に名残惜しくも乗り込みました。
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