北海道旭川市江丹別町春日
函館本線 伊納駅
伊納駅 - Wikipedia2021年3月のダイヤ改正で、唯一
函館本線で廃止となる
駅です。
事前の噂や情報では全く名前が挙がっていなかったので、今回最も意外な廃止
駅だと感じます。
信号場から昇格した
駅で、旅客駅としては1900年の開業から120年を超える歴史ある駅です。
国道から石狩川を隔て離れており人家もまばらな為、嘗ての美々駅を思わせるような複線電化の
秘境駅ではありますが、2011年までは近くに高校があり学生の利用者で賑わっていたとのことです。
高校が閉校したことにより、利用者は激減、こうして廃止へと追い込まれてしまいました。
情報がなかったこともあり、ごく最近、2021年1月末が最初で最後の訪問となりました。
続きを読む から本記事です。

この日は旭川に前泊し、8:10着の岩見沢行(721系3両)で降り立ちました。
道内の
秘境駅に電車で降り立つのは美々
駅以来です。
動画でも見送りました。

少し吹雪いていましたのでまずは
駅舎内から見えていきます。
道内ではよくある車掌車
駅舎ですが、電化された路線では唯一の
駅でした。
これで道内の電化路線の車掌車
駅舎は姿を消すこととなります。

駅ノートも健在です。

時刻表です。
JR北海道では近年、廃止が決まったえきの時刻表とホーロー駅名標を撤去する傾向にあり、
伊納駅も仮刷りの小さな時刻表となっていました。
JR東日本のようにメインの駅名標を撤去したり、サボを撤去し紙を貼り付けたりとそこまでではありませんが、寂しい世の中となってしいましたね…(もちろん悪いのは窃盗犯です)
函館本線の電化区間だけあり、本数はまずまずです。
効率的な訪問パターンもいくつかあるので、マニア同士のバッティング率は低そうです。

運賃表です。こちらもペラペラだったので仮のものでしょう。

駅舎外観です。
腐食が進み、なんとも物悲しい佇まい。
跨線橋のある車掌車駅舎も珍しいのはないでしょうか。
豪雪地帯の為、下部は積もった雪で隠れ、通路の部分だけ細く除雪してあります。

誰が貼ったか自動車メーカーのHINOのシールが。
INOとかけているんでしょうか(笑)

駅前は細い路地があるのみです。

その路地も駅を過ぎると高く除雪された雪の山で行き止まりとなります。

ホームへの入口はこの幅広めの階段のみです。

駅前道路です。
人の住んでいる人家が数軒ありますが、商店などは一切ありません。

少し進むとやや広い道路に出ますが、道道ではありません。
こちら側に進むと、石狩川を渡る橋へとたどり着き国道へ出られます。

反対側に進んでも山道に行くのみです。

通りから見た
伊納駅。

ホームへと上がってきました。
二面二線ですが、ホーム・線路・ホーム・線路の配置となっています。

駅名標と一枚。

フレームの腐食が進み、駅名標本体もかなり色が薄れてしまっています。

旭川方面のホームの駅名標はリバーシブルとなっています。

札幌方面です。
周囲は森林ばかり。線路同士が少し離れているので大きな架線柱が目立ちます。

旭川方面です。

この辺りは長大トンネルが近い場所なので、長物が車両不具合等でトンネルから脱出する際の目標となる、トンネル外停止目標が設置されています。

ホームから見た駅前風景。
駅周辺に少ない人家が固まっているのがわかります。

反対側は鬱蒼とした森林です。

駅舎側にしっかり架線や踏切もある雪に埋もれた謎の側線が。
Wikipediaによると本線と接続していない保線電気用の訓練線のようです。なぜこんな場所に?

ホーム間の移動には跨線橋を利用します。

跨線橋上は細く、あまり除雪もされていませんでした。
街灯が設置されているのはありがたいですね。

跨線橋上から見たホームです。
やはりホームと線路の配置が珍妙です。

跨線橋上から駅舎側を望む。

旭川方面ホームです。

札幌方面ホームを望む。

朝の
函館本線札幌~旭川間、流石様々な特急列車がやってきます。
こちらはオホーツク1号網走行。

カムイ12号札幌行。動画の切り抜きです。
動画はコチラ。

宗谷号稚内行き。こちらも動画の切り抜きです。
はまなす編成が来てくれると良かったんですが、旅程上仕方ありません。
動画はコチラ。

定刻8:42発旭川行(キハ40三両)は視界不良の影響で20分程遅れて到着しました。
この先の旅程には余裕があったので、むしろゆっくり滞在できて結果オーライでした。

最後に駅名標と一枚。
この区間はECとDCが混在した運用になっているので面白いですよね。
最初で最後の
伊納駅。あっという間の40分間でした。
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